海外公演4度の元月組・紫吹淳、それでもトップの景色は「全然違う」
すみれForever:42
宝塚歌劇団の元月組トップスター紫吹淳(しぶき・じゅん)さんは、在団中に4度も海外公演を経験したつわものです。主演したベルリン公演で仲間たちから感じたものとは。そして、自身の男役像を作り込むまでにあった舞台裏での努力についても明かしてくれました。
宝塚歌劇団OGのみなさんが、次の人を指名しながらリレー形式で登場するインタビュー企画。今回は、樹里咲穂さんから、紫吹淳さんへ。
宝塚時代でやはり忘れられないのは、ドイツ・ベルリン公演です。私は、在籍中にあった海外公演はすべて行かせていただいていて、それは本当にありがたかったです。
最初に最下級生で行ったのが、ニューヨークのラジオシティー。ラジオシティーで覚えているのは、ステップをいくら踏んでも上手から下手へ着かないんですよね。最下級生だったので一番端っこなんで、すっごい大股で跳んでいかないとたどり着かない。端から端への大移動が、とにかく大変でした。
その後にロンドン、中国。そして、ベルリン公演は専科から主演で行かせていただきました。
ベルリン公演、仲間から伝わった「大丈夫」
月組公演だった中国以外は、選抜隊です。海外公演のチームは、各組から生徒が集まっているのですごく刺激を受けます。初舞台でしか一緒にならなかった同期と一緒にもなって、思い出深いものがあります。
ベルリン公演の当時はまだト…
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