「2人がいてくれたから」 AKB倉野尾成美さんが思い出したあの日

有料記事アイドル道がんとともに

小松隆次郎
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 白血病を乗り越えた少女と、そのドナーになった男の人生を描いた映画「いちばん逢(あ)いたいひと」(2月24日公開)の主演を、AKB48の倉野尾成美さん(22)が務める。命を救ってもらった経験を持つ主役を演じたことで、ある思いが芽生えたという。

 この映画は、自身の娘が白血病になり、家族で乗り越えた経験を持つプロデューサー堀ともこさんが企画した。

 倉野尾さんは、小学生時代に骨髄移植の手術を受けて克服した少女の高校生以降を演じる。大人になり、初めての一人旅に出るという設定だ。

 2014年に13歳でAKB48に入り、アイドル活動9年目の倉野尾さん。これまで病気とは無縁で、身近にも大病を経験した友達はいなかった。

 小児がんや白血病、骨髄移植は言葉だけは聞いたことがあったが、実際にどういうものかは知らなかったという。

 堀さんから白血病のこと、ドナーになるということについて、詳しく聞いたうえで撮影に臨んだ。

 台本の読み合わせの場では、別の俳優が演じた幼少期の主人公の闘病シーンに圧倒され、「これを忘れず、演技に生かしたいと思った」という。

 白血病を乗り越えた女性を演じた倉野尾成美さん。映画の撮影を終えて思い出したのは、アイドルへの道が切り開かれた「あの日」のことでした。

 終盤のクライマックスは「今…

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この記事を書いた人
小松隆次郎
東京社会部次長|司法キャップ
専門・関心分野
司法、アイドル