40年後も男性を苦しめる、意図せぬ体の反応 小5から続いた性被害

有料記事子どもへの性暴力

編集委員・大久保真紀 山本知佳
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 自宅マンションのエレベーターで、隣の家に住む小学生の姉と弟と一緒になった。

 2人ともめがねをかけていた。

 小3の弟の姿を見ながら《自分もこんな感じだったな》と思った。

 その瞬間、男性(52)の体に異変が起きた。

 《ヤバい。なぜ、こんなことになっているのか》

 9年前のことだ。

 なにが起こっているのか理解できず、混乱した。

 男の子が性被害に遭うということが、社会で十分に認識されているとは言えません。被害体験そのものだけでなく、社会の無理解も被害者を苦しめています。目を背けずに事実を知ることが対策への第一歩と考え、記事では被害の状況などを詳しく書いています。

 自分の体には何も触れていな…

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この記事を書いた人
大久保真紀
編集委員
専門・関心分野
子ども虐待、性暴力、戦争と平和など