前のめりの日本「AI使うこと前提」 欧米と温度差あるまま議長席へ

有料記事ChatGPT

鈴木友里子 中島嘉克
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 対話型AI(人工知能)「ChatGPTチャットGPT)」に代表される最新型AIの利用が世界で急速に進むなか、今月末に開かれる主要7カ国(G7)デジタル・技術相会合でAIに関する共通基準づくりを促すことで合意する見通しになった。ただ、AI利用をめぐり欧米と日本で温度差も目立つ。

 「新しい技術というものは、使ってみなければ分からない」。4月21日の閣議後会見で松本剛明総務相はこう述べ、業務でチャットGPTを試験的に導入する考えを表明。西村康稔経済産業相も同日、国会答弁でのチャットGPTの利用に意欲を示した。

 AI活用への積極姿勢は閣僚にとどまらない。自民党デジタル社会推進本部はAIの国家戦略を策定することやAIの開発と人材育成を強化するよう求める提言をまとめ、21日に松本総務相らに申し入れた。

 本部長の平井卓也元デジタル相によると、松本氏との面会では「AIは使うことを前提にガバナンス(統治)をどうすべきかを議論すべきだ」との考えで一致したという。

前のめりの背景に「危機感」

 AIの活用に積極姿勢の日本…

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この記事を書いた人
鈴木友里子
中国総局|中国経済担当
専門・関心分野
中国経済、日中関係
中島嘉克
仙台総局
専門・関心分野
デジタル、AI