玄関で待ち続けた飼い犬…災害時のペット避難、専用施設つくる地域も
九州朝日放送・神野勇人
災害が発生したとき、家族ともいえる犬や猫は一緒に避難所に連れていけるのか。避難をためらわないよう、国はペットとの「同行避難」を勧めているが、実際の対応は自治体任せで課題も多い。豪雨被害が頻発するなか、専用の施設を設ける動きも出ている。
2017年7月に発生し、福岡、大分両県で計42人の死者・行方不明者が出た九州北部豪雨。福岡県朝倉市の杷木地区に住んでいた宮本守さん(67)は、激しい雨を目の当たりにして車で避難所に向かうことにした。
8歳だったラブラドルレトリバーのジェリーを飼っていたが、避難所には連れていけないと思い、自宅に残した。「すぐに帰ってくるから」。万が一のときに逃げられるよう、つないでいたロープを外した。バックミラー越しのジェリーのまなざしに、胸が締めつけられた。
2日後、近所の女性から「ジ…
- 【解説】
環境省などが「同行避難」を推奨するようになったのは、記事にあるように東日本大震災がきっかけでした。東京電力の福島第一原発から20キロ圏内に多数のペットが取り残され、餓死したり放浪したりという悲劇が起きたためです。また、ペットがいるために避
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