3歳の長女と1歳の次女を育てている「あさ」さん(31)。
長女の育休中にコロナ禍に見舞われ、看護師を辞めて専業主婦になった。
退職を決めたのは「働きながら家族を守ることができるだろうか」という不安からだった。
夫は朝早くに出社して、子どもが寝てから帰宅する。
次女が生まれてワンオペ育児に拍車がかかった結果、あささんは「産後うつ」と診断された。
コロナ禍で誰にも悩みを相談できず、ひとりでなんとかしようと頑張り過ぎた結果だった。
自分の時間を持てないつらさの中で、虐待のニュースを見るたびに他人事とは思えない自分がいた。
そんな時、夫が1年間の育休を取得。
協力して育児する時間が増えたことで余裕ができたが、「娘たちを生かすのに必死な毎日」は今も続いている。
◇
今年6月下旬、次女を連れて実家に遊びに行った後、あささんの母も一緒に昼ご飯を食べに行くことになった。
向かったのはチェーン店の「ガスト」。家族で外食する際によく使っている店だ。
子連れも多いので入りやすいし、広くて居心地がいい。
何より子どもたちが喜んでくれるから、つい行ってしまう。
この日は母から「何でも好きなものを頼みなよ」と言われ、唐揚げ定食とピザ、フライドポテト、そして次女のためにキッズプレートを注文した。
料理を届けてくれるのは、すっかりおなじみとなったネコ型配膳ロボット。
すべてロボットが担当したわけではなく、一部は店員が持ってきてくれた。
その時、店員がチラチラとこちらを見ているような気がした。
しかも、持ってきてくれる時…
- 【視点】
女性店員さんが子連れの母親に対して、素晴らしいサービスを提供したのは、「自分にも小さな子どもがいて、同じ状況なら自分もそうしてほしいし、そうだとうれしいと思ったからです」という理由であることが記事に書かれていました。 小さな子どもがい
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