第2回目の前で差別発言…なぜ制止しない?河村市長に問い、記者は書いた
寺沢知海
「集団いじめのようだった」
名古屋城天守の木造復元をめぐって、差別発言を浴びた車いすの男性(70)は振り返る。
車いすの男性は、6月3日の名古屋市主催の市民討論会で、発言した。
木造復元後の天守では、バリアフリーを充実してほしいと訴えていた。木造復元事業を進める市に対し、エレベーター(EV)の設置を求めていた。
「ずうずうしい」「お前が我慢せえよ」「エレベーターはどの税金でメンテナンスするの。そんなお金はもったいない」
EV不要を主張する別の参加者から、身体障害を侮辱する表現も含んだ数々の激しい言葉が、車いすの男性に飛んだ。
差別発言を制止しなかった市長 なぜ?問うと…
会場には、河村たかし市長や担当職員もいた。
だが河村市長らは差別発言を制止することなく、討論会は終了した。
「なぜ差別発言を止めなかったのか」
市民討論会後の会場で、私は河村市長と市職員に問いただした。
河村市長は「広い気持ちで考…