なぜ日米韓の空中訓練は実現?「長距離飛行」韓国の負担減へ日本決断

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牧野愛博
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 日米韓3カ国の航空戦力の連携強化が進んでいる。3カ国としては初となる合同空中訓練が10月下旬、朝鮮半島南端でおこなわれた。米国の強い働きかけのもとでも、なかなか前へ進まなかった3カ国による空中訓練がここにきて実現した背景には何があるのか。

 韓国空軍によれば、訓練は10月22日に実施。日韓両国の防空識別圏(ADIZ)が重なる空域が選ばれた。米軍のB52H爆撃機とF16戦闘機、韓国軍のF15K戦闘機、空自のF2戦闘機が参加した。これまで日米と米韓がそれぞれ合同空中訓練を行ってきたが、3カ国の合同空中訓練を公開したことはなかった。

 3カ国の関係者によれば、日米韓訓練の実施を巡り、米国が今年8月の米キャンプデービッドでの日米韓首脳会談の成功を背景に積極的な姿勢をみせる一方、日韓両国の一部には慎重な意見があった。

 最終的に空自と韓国空軍の間…

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この記事を書いた人
牧野愛博
専門記者|外交担当
専門・関心分野
外交、安全保障、朝鮮半島