第7回「日本版海兵隊」が海自の訓練に参加 陸自の精鋭が「いずも」乗艦
海上自衛隊の艦艇がインド太平洋地域の海軍と共同訓練する「インド太平洋方面派遣(IPD23)」。長期の航海を続けた護衛艦いずもには、上陸作戦を担う「日本版海兵隊」とも言われる精鋭部隊、陸上自衛隊・水陸機動団の隊員も乗っていた。
水陸機動団は2018年3月に発足。相浦駐屯地(長崎県佐世保市)に団本部を置く。陸自の運用を一元的に担う陸上総隊(朝霞駐屯地)の直轄部隊として、占拠された離島の「奪回」を任務とする専門部隊だ。
事実上の「空母化」が進む海上自衛隊最大の護衛艦いずも。今夏、インド太平洋の海域を3カ月半にわたって航行しました。この航海に同乗して見えた、いずもの現状や、海洋進出を強める中国とせめぎ合う安全保障の「最前線」を報告します。
護衛艦いずもと水陸機動団はともに、7月20日~8月4日、豪州やその周辺海域で実施された米豪主催の多国間訓練「タリスマン・セイバー23」に参加した。水陸機動団の隊員はもともと、別の海自の艦艇に乗艦していた。
訓練の期間中、現地を訪れて視察した自衛官トップ、吉田圭秀統合幕僚長が「タリスマン・セイバーが終わった後も、航海を続けるいずもに、水陸機動団の隊員も乗艦させ、護衛艦の運用を学ばせたらどうか」と提案したのだった。
これを受け、訓練に参加して…
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