外国人の「技能実習制度」の見直しを検討する政府の有識者会議が、最終報告書をまとめました。どんな経緯で導入された制度で、どんな課題が指摘されてきたのでしょうか。詳しく解説します。
Q 技能実習制度とは?
A 途上国から実習生を受け入れ、技術を持ち帰ってもらう「国際貢献」の名目で、1993年に始まった。受け入れ対象は、当初の17職種から90職種に拡大した。在留期間も、制度開始時の2年間から5年間に延びた。
実習生は35万人を超え、外国人労働者全体の約2割を占める。国籍別ではベトナムが50%と最も多く、インドネシアやフィリピンが続く。受け入れ分野別では、建設業と製造業だけで約7割を占めている。
Q なぜ見直すの?
A 技能実習法は、実習生を…