第3回コネ、親の勤め先、当日のスーツ…小学校受験、飛び交う「都市伝説」

有料記事小学校受験のいま

高浜行人 小川崇
[PR]

 首都圏で、子どもに小学校受験をさせる家庭が増えています。連載「小学校受験のいま」の3回目は、保護者から「合否の基準がわかりにくい」との声もあがる試験について取り上げます。

    ◇

「巧緻性」「行動観察」って何?

 小学校受験専門塾「メリーランド教育研究所」(東京都)の大野将平代表によると、小学校受験のオーソドックスな試験形態としては、国語や算数の基礎的な学力を測るペーパーテストがある。物語の朗読を聞いて、口頭での質問に書いて答える問題や、図形を見て規則性などについて答える問題などが多いという。

 問われるのは学力にとどまらない。折り紙やひも通しなどをどれだけ器用にこなせるかをみる「巧緻性(こうちせい)」の試験、時間内に課題に沿った絵を描く試験、運動力を測る試験などもある。

 受験する子どもたちを一室に集め、共同作業する様子を学校側が見る「行動観察」も定番だ。面接もあり、親子同席や子どものみなど学校によって方法が異なる。事前に志望理由や家族構成などを書いた書類の提出を求められることが多く、合否判定の要素として使われているとみられる。

 募集要項を見ればどんな試験があるかは事前に分かるが、特に行動観察や面接などでは何が評価されるのか具体的にはわからないのが一般的だ。

記事後半では、「合否のカギ」をめぐる情報不足に悩みながら小学校受験に挑んだ家庭の体験談を紹介します。母親は、真偽不明のうわさが飛び交うことに戸惑ったといいます。

入試で重視する点「学校ごとに一定の傾向」

 では、何が合否を分けるのか…

この記事は有料記事です。残り1888文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【初トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
高浜行人
東京社会部|教育班キャップ
専門・関心分野
学校教育、受験、教育行政
小川崇
長崎総局
専門・関心分野
戦争・平和
  • commentatorHeader
    常見陽平
    (千葉商科大学准教授・働き方評論家)
    2023年12月11日17時27分 投稿
    【視点】

    ■勝手に第5回:娘が突然小学校受験を決断し、受かった件 常見陽平  1年前に読みたかった。実は最近、6歳の娘が小学校受験をし、合格した。今でも信じられない。いや、娘のことは信じている、親として。無縁だと思っていた小学校受験に取り組むとは。

    …続きを読む