【そもそも解説】なぜ学術会議を国から切り離す?海外の状況は?

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藤波優 村山知博
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 「学者の国会」とも呼ばれる「日本学術会議」を、約75年の歴史で初めて、国の機関から切り離し、独立した法人にするという方針が内閣府の有識者懇談会でまとまりました。学術会議の成り立ちやこの問題の経緯、海外のアカデミーについて解説します。

 Q 日本学術会議はどういう組織?

 A 日本の科学者を代表する機関として、戦後まもない1949年にできた。日本学術会議法を根拠とし、科学が戦争に動員された反省から、政府から独立して仕事を行う国の「特別機関」と定められている。国の政策への科学的観点からの助言などを行う。

 これまでに、原子力の研究開発をめぐって「公開・民主・自主」の三原則を決議し、これが国の原子力基本法に採り入れられたりしたほか、南極観測や地震研究、宇宙開発など、政策に大きな影響を与える勧告を出してきた。

 Q どんな人たちが会員を務めているの?

 A 会員は210人で、人文…

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この記事を書いた人
藤波優
科学みらい部
専門・関心分野
研究環境、アカデミック・ハラスメント
村山知博
科学みらい部
専門・関心分野
天文・宇宙、環境、エネルギー、原子力
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