【そもそも解説】原発の「検査」とは? 実は3種類、審査との違いは

有料記事そもそも解説

矢田文
[PR]

 東京電力柏崎刈羽原発新潟県)に対する事実上の運転禁止命令について、原子力規制委員会は2年を超える検査を実施してきました。原発の検査とは、どういうものなのでしょうか。

 Q 原発の検査は、審査とは違うのか?

 A 規制委は、運転をめざす原発について、規制基準で定める最低限の安全性を満たしているかどうかチェックする「審査」をする。

 この審査とは別に、原発の運転や管理が適切になされているかどうかを監視するのが「検査」だ。

 今の検査制度は「原子力規制検査」として2020年度からスタートした。安全を確保する一義的な責任を負うのは電力会社という考え方から、検査は電力会社が主体となって実施し、規制委がチェックする仕組みになっている。

 Q 現場では誰がチェックするのか?

 A 全国の原発がある地域に…

この記事は有料記事です。残り702文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
矢田文
科学みらい部|原子力・災害担当
専門・関心分野
いきもの、環境問題、沖縄、依存症