高校生が考案した「梅と鯛」のレシピ 海保巡視船で伝授
11月に東京で開かれた「第12回ご当地!絶品うまいもん甲子園」の決勝大会に出場した和歌山県立神島高校(田辺市)のメンバーが22日、田辺海上保安部の巡視船「みなべ」で、大会に出した「梅と鯛(たい)とガパオライス」のレシピを伝授した。新しい船飯(ふなめし)に取り入れることも検討している。
田辺海上保安部が地域との連携を深めようと企画した「船飯で紀州の梅を食べよう!」の一環。1月27日に神島高校の生徒や市梅振興室の職員らを招いて、みなべの船内で梅を使った料理を食べてもらおうという企画で、その際に同校メンバーの考案した料理を提供することにした。
メンバーは3年生の川﨑廉斗さん、東れおなさん、廣畠大侍さんの3人。地域特産の南高梅と養殖マダイを使い、タイの代表的な料理のガパオライスに仕立てている。11月26日のうまいもん甲子園決勝大会では2016年以来2度目の優勝は逃がしたものの、企業賞のハウス食品賞に選ばれた。
みなべでは、主計科の3人が乗組員の食事「船飯」を船内で作っている。文里港に停泊しているみなべに乗り込んだ神島高のメンバーは、調理をしながら考案のきっかけやレシピを丁寧に説明。できあがった料理を乗務員らが試食した。
東さんは「自分たちの考えた料理を地域の人たちに食べてもらいたいというのも、レシピを考えた目的。その活動の広がり、第一歩が実感できてうれしい」と話していた。船飯は主計科の明石桃菜さん(25)と後藤里緒さん(24)が考えているという。明石さんは「地元の特産を使ってとても良いアイデア。切り方も食べやすさを工夫していた」。後藤さんも「楽しく作っている雰囲気が伝わってきた。通常の船飯でも出していきたい」と感心していた。
1月のイベントには同校の1、2年生の希望者が参加する予定で、生徒たちを指導する那須正樹教諭は「先輩たちの活動を身近に感じてもらって、1、2年生の刺激になってほしい」と期待していた。
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