「少年愛」と正当化した性加害の欲求 きっかけはあの時の雑誌だった

有料記事子どもへの性暴力

塩入彩 長妻昭明 編集委員・大久保真紀
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 まるで雷に打たれたかのような衝撃だった。

 《これだ!》

 まちの本屋の成人雑誌コーナーで手に取った1冊の雑誌。その中の漫画に、思春期前の男の子が性的に虐待される様子が描かれていた。少年が苦しむ表情を見ながら、《自分が求めていたのは、これだったんだ》と確信した。

 東京都内に住む加藤孝さん(61)が、思春期前の少年への性的な興奮をはっきりと自覚したのは、大学生の時だ。1980年代前半、一般的な書店で、その「興奮」はたやすく手に入った。

 以前から、自分が思春期前の男児に「ときめく」ことはあった。

【連載】子どもへの性暴力

「子どもへの性暴力」第9部は、加害について考えます。被害をなくすには加害をなくすことが一番の近道だからです。しかし、加害者の話など読みたくない、知りたくないという方もいると思います。加害の様子や加害者のことを詳しく書いていますので、気分が悪くなりそうな方は無理に読み進めないでください。

 中学生の時、ある映画で、幼…

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この記事を書いた人
塩入彩
首都圏ニュースセンター|教育、武蔵野地区担当
専門・関心分野
ジェンダー、教育、性暴力、性教育