入管問題と家族を描いた「やさしい猫」 劇団民芸が2月3日から公演

有料記事

編集委員・北野隆一
[PR]

 日本の入管行政に翻弄(ほんろう)される家族らの姿を描いた作家・中島京子さんの小説「やさしい猫」を劇団民芸が演劇化し、2月3日から上演する。出演俳優らは「入管の問題は多くの日本人には縁遠いが、だれにでも起き得る家族の物語として身近に感じてほしい」と語る。

 シングルマザーのミユキさんがスリランカ人青年と出会い、結婚するが、相手のクマラさんは在留資格を失い、入管施設に収容されてしまう。家族を引き裂かれたミユキさんと高校生のマヤさん母子が、クマラさんを取り戻そうと奔走する――という話。原作の小説は吉川英治文学賞芸術選奨文部科学大臣賞などを受賞。昨年はNHKでドラマ化された。

 主人公ミユキさんを演じる森…

この記事は有料記事です。残り449文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
北野隆一
編集委員
専門・関心分野
北朝鮮拉致問題、人権・差別、ハンセン病、水俣病、皇室、現代史
多民社会

多民社会

日本はすでに多くの外国ルーツの人たちが暮らす「多民社会」になっています。社会の変化と課題を見つめます。[もっと見る]