立憲・泉代表、衆院補選へ長崎行脚 「離島のドン」の壁を崩せるか

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伊沢健司
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 立憲民主党泉健太代表は23日、離島の長崎県五島市を訪れた。4月に補欠選挙が実施される衆院長崎3区の応援で、今月すでに2回目という力の入れようだ。代表任期が9月末に迫り、補選は自身の再選への追い風にもしたい大一番だが、自民支持層が厚い「保守王国」での支持拡大は一筋縄ではいかなそうだ。

 「裏金を許さず、がんばっていきます」

 この日、五島市最大の島・福江島の中心部で開かれた祭り会場で、泉氏は露店の並ぶ公園を練り歩き、店主らに笑顔でこう言って回った。まさに同市は自民党派閥による裏金事件で立件され、衆院議員を辞職した谷川弥一氏=自民を離党=の地元だからだ。

 2021年衆院選で谷川氏に…

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    牧原出
    (東京大学先端科学技術研究センター教授)
    2024年2月23日22時48分 投稿
    【視点】

    長崎の補選は、立憲民主党にとっての攻めどころであり、党勢拡大の試金石です。先日テレビでお会いした辻元清美代表代行も、ここでの選挙が重要だと明言していました。とはいえ、維新は野党第一党をめがけてくるでしょう。保守地盤の強いところで、どのような

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    林尚行
    (朝日新聞GE補佐=政治、経済、政策)
    2024年2月24日9時19分 投稿
    【視点】

    今回の長崎3区補選は、裏金問題を問う「ワンイシュー選挙」的な選択をできる環境が整っているのではないかと、実は考えています。 区割り変更に伴い、次期衆院選で事実上「消滅」する選挙区。ましてや衆院議員の任期は折り返しを過ぎています。本来な

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