2023年のHIV報告960人 7年ぶり増、検査件数も増加

神宮司実玲
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 厚生労働省エイズ動向委員会は26日、2023年に報告された国内のエイズウイルス(HIV)感染者とエイズ患者は計960人(速報値)で、7年ぶりに増加したと発表した。新型コロナの流行以降減っていた、保健所などでの検査件数が回復した影響の可能性がある。

 厚労省によると、23年の新たなHIV感染者は669人(前年比37人増)、エイズ患者は291人(同39人増)で、いずれも過去20年間で2番目に少なかった。

 コロナ流行中の20~22年には、流行前と比べて半減していた保健所などでのHIV抗体検査の件数は、前年の約1・5倍の10万6137件、相談件数は、約1・3倍の8万6088件に増えた。感染者や患者の報告数の増加に、影響している可能性があるとしている。

 同委員会は「HIV感染リスクのある人は、早期発見のために保健所などでの無料・匿名検査や医療機関での検査を積極的に受けてほしい」と呼びかけている。

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