インバウンドにわく大阪、単純に喜べない事情 660円の串カツも
川村さくら 黒田陸離 滝坪潤一
訪日外国人客(インバウンド)が、東京や大阪などの大都市圏に集中している。来年万博が開かれる大阪は、さらに増える予測だ。にぎわうまちを歩くと、心配する声も聞こえてくる。
都道府県別のインバウンド宿泊数をみると、コロナ前の2019年は東京、大阪、京都、北海道、福岡の上位5都道府県が全体の63%を占めていたが、23年は74%に増えた。大阪の宿泊数は19年が1793万人、23年は1848万人と3.1%増えた。
大阪を代表する繁華街・道頓堀。平日の昼間は日本語はほぼ聞こえてこない。
「京都の寺の静けさとは対照的。ここは中国みたい」。ドイツ出身のカタリーナ・フォン・クノーブラーさん(32)とオランダ出身のサム・ディプさん(37)は人の多さに驚いていた。
5日間で京都、奈良、大阪と旅をした。すしもお好み焼きもラーメンも食べ、「全部おいしかった」。大阪のにぎやかな雰囲気が外国人には人気のようだ。
通天閣バンジー「万博前に盛り上げる」
大阪のシンボル、通天閣(大…
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