中国の宇宙開発、どこまで進展? 相次ぐ計画、軍事利用も加速

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上海=小早川遥平
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 史上初となる月の裏側の土の試料採取をめざす中国の無人探査機「嫦娥(じょうが)6号」が3日、打ち上げられた。「宇宙強国」を掲げる中国は、宇宙開発分野の動きを加速させている。

 「ようやく祖国の抱擁の下に戻り、とても良い気分だ」。労働節の連休を翌日に控えた4月30日夜、半年間の宇宙滞在を終えて地上に帰還した飛行士はカプセルから出てきた直後、テレビのインタビューに語った。

 25日に有人宇宙船神舟18号」を打ち上げ、2年前に完成させた独自の宇宙ステーション「天宮」にドッキングした。飛行士3人が入れ替わりで地球に帰還した。

 天宮では半年ごとの乗組員交代が安定的に行われ、魚の飼育といった将来的な宇宙での生活を見据えた実験が始まっている。

衛星破壊や量子衛星で脅威に

 中国は月の表側の探査では…

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この記事を書いた人
小早川遥平
上海支局長
専門・関心分野
中国社会、平和、人権