海自ヘリ2機「避ける形跡なく」衝突 抜き打ち訓練中 群司令交代へ

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編集委員・土居貴輝
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 伊豆諸島東方の太平洋で4月、海上自衛隊の哨戒ヘリコプター2機が墜落した事故で、2機は搭載されていた護衛艦を発艦後、潜水艦を探知する難度が高い訓練を始める前に、目標の海域に向かう途中で衝突したとみられることが防衛省関係者への取材で分かった。防衛省は、2機は互いの位置を十分に確認できていなかった可能性があるとみて調べている。

 防衛省は、事故当時、訓練に参加していた艦艇や航空機の部隊を指揮していた第4護衛隊群(4群・広島県呉市)トップを交代させる人事を固めた。6月上旬に発令する見通し。

 事故は4月20日午後10時38分ごろに起きた。2機の哨戒ヘリSH60Kが訓練中に墜落し、乗員計8人のうち1人が死亡、7人が行方不明になっている。

 当時、潜水艦を含む艦艇9隻、航空機6機が参加し、海自の護衛艦部隊トップ・護衛艦隊司令官が第4護衛隊群(4群・広島県)の練度を確認する「訓練査閲」が行われていた。

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