第51回医学部受験「6浪」からアナウンサーに 原千晶さんが吹っ切れた瞬間

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聞き手・波多野大介
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受験する君へ フリーアナウンサー 原千晶さん

連載「受験する君へ」

本格的な受験シーズンを迎えました。各界で活躍する方々に、自身の体験談や受験生へのメッセージを聞きました。

 医学部を目指し、6浪しました。

 外科医になりたかったんです。命を救うことができるから。父が内科医、母が歯科医という家庭環境もあります。

 志望校が特になかった高3の秋、友達のお兄さんが4浪の末に医学部に合格したと聞いたのが、長い受験生活の始まりでした。

 現役の時は医学部を一つ受けましたが、勉強ができていないのでもちろん手応え「ゼロミリ」の記念受験レベル。実家の福岡市を離れ、北九州市の医学部専門コースのある予備校に入り、寮生活を始めました。携帯電話は禁止で友達と文通していました。

 文系科目が苦手で、英語、数学、理科で受験できる私立の医学部狙い。地元の福岡大や久留米大など5、6校受けましたがすべて不合格でした。

いま思えば、よくこんな生活していたな

 2浪目からは予備校を変えたり、実家から通うようにしたり、毎年のように環境を変えました。

 朝から夜まで予備校で、後はご飯を食べて寝るだけ。休日もほとんど遊びに出ませんでした。孤独でしたね。いま思えば、よくこんな生活を毎日していたな、と。

 多浪は就職に不利と言われますし、もう医学部に行くしかないと、後戻りできない焦りも出てきました。

「もう他の学部も受けようよ」

 4浪目で落ちて初めて泣き…

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この記事を書いた人
波多野大介
西部報道センター
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街ダネ、食、スポーツ
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