東大、授業料2割値上げへ議論本格化「説明不足」「仕方ない」

有料記事

増谷文生
[PR]

 東京大学は4日の学内会議で、来年度に入学する学生から、授業料を現在より2割(約11万円)引き上げる案を示した。関係者への取材でわかった。正式に決まれば20年ぶりの値上げとなる。

 東大は「教育・研究の国際化やデジタル化を進める」として値上げを検討している。学内には根強い値上げ反対論があるが、今月中に決定し、7月中旬に発表する日程案が浮上している。

 この日開かれたのは、学部長、大学院研究科長、研究所長から意見を聴く「科所長会議」。関係者によると、「学生などへの説明が不足したまま決めるべきではない」「大学院に進めない学生が出てしまう」といった反対論のほか「物価高騰で研究に影響が出始めており仕方ない」といった容認論も出たという。

記事後半では、値上げ案の詳細のほか、セットで検討されている経済的支援の内容も紹介しています。東大は授業料全額免除の対象を広げる方針です。

 国立大の授業料は、文部科学…

この記事は有料記事です。残り905文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
増谷文生
論説委員|教育担当
専門・関心分野
教育(主に大学)、運輸