江戸時代から現役、最古の「三連水車」 今季もぐるぐる田んぼに水
池田良
江戸時代から使われている福岡県朝倉市の国指定史跡「三連水車」が17日、田植えにあわせて回り始めた。国内最古とされる現役の大型水車で、田んぼに水を届ける。
1級河川の筑後川の水門が開けられると、水かさが増して水車がゆっくり動き出した。最も大きい水車は直径約4.8メートルで、計48個のひしゃくが水をくみ上げ、近くの二連水車と合わせて一帯の約35ヘクタールの田んぼに水を送る。
見学に訪れた近くの幼稚園児約50人が「まわれ。頑張れ」とうちわをあおいで水車が動き出す様子を見守った。
三連水車は7年前の九州北部豪雨で流木が絡むなどして止まったが、約1カ月で復旧し「復興のシンボル」にもなった。管理する山田堰土地改良区の森部茂美理事長(71)は「水車が果たす役割と存在は、まちにとって大きい。後世に残していきたい」と話した。
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