今月実施された欧州議会選は「急進右派政党」が躍進し、マクロン大統領がフランス議会の解散総選挙を決断するという驚きの展開になりました。仏総選挙は30日から始まります。欧州の政治ニュースでは、右翼・左翼だけでなく「中道右派・左派」「急進右派・左派」「極右・極左」……などといろいろな政治的立場の分類が飛び交います。それぞれどのような立場で、どのような背景を持つのでしょうか。欧州政治に詳しい千葉大の水島治郎教授に聞きました。
――欧州議会選で躍進した勢力はどのような主張の持ち主なのでしょうか。
今回、特に注目を集めた会派は、イタリアのメローニ首相が加わる会派「欧州保守改革」(ECR)や、フランスの右派政党「国民連合」(RN)の実権を握るルペン氏が率いる「アイデンティティーと民主主義」(ID)でした。この二つは、「急進右派」に分類されます。
進む「脱悪魔化」
「急進右派」の中心的な主張…
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- 【視点】
【欧州は選挙の夏、物価高・移民政策が分断を深め右派有利、イギリスは福祉国家政策で労働党へ政権交代】良い記事です。EU議会選挙、フランス総選挙、イギリス総選挙、欧州はいま選挙の夏です。出張でイギリスにいますが、本務以外の時間は、睡眠時間を削っ
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