第4回「推し」に送金するため「パパ活」した中1 不登校とネット依存の末

有料記事子どもとネット依存

高浜行人
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 千葉県通信制高校1年の女子生徒(15)は、小4から学校に行けなくなった。会社員の母(45)によると、以来、タブレット端末でゲームをしたり掲示板に書き込んだりする時間がどんどん増え、歯止めがきかなくなっていった。

 母は当初、使いすぎを心配し、一日3時間までと約束した。計算や漢字のドリルをやると、タブレットの使用時間を15分ずつ延ばすルールもあった。だが、ドリルには身が入らず、適当に終わらせて時間だけを稼ごうとした。母娘は連日のように言い争った。

 関係が悪化するのを避けようとした母は、午前1時から午前7時以外は容認した。女子生徒はやがて食事中や入浴中も含め、起きている間はずっと端末を手放せなくなった。

 当時はまっていたのは、ある男性アイドルのファンが集う掲示板。書き込むうち、自身がお金持ちの家の子であるといううそも書いた。

 反感を買ったのか、ほかの利用者から悪口を言われ、「死ね」と書き込まれた。

 女子生徒にとって、掲示板はよりどころ。強いショックを受けた。母に「死にたい」と口走るようになった。

中傷に心を痛めながら、女子生徒はタブレット端末を手放すことはありませんでした。小6になると、動画配信サービスにはまり、送金機能を使うようになります。手元のお金がつきると、ある行動に出ます。

動画配信サービスで送金 SNSで食事相手募った

 小6の頃、動画配信サービス…

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この記事を書いた人
高浜行人
東京社会部|教育班キャップ
専門・関心分野
学校教育、受験、教育行政