冬季スポーツが盛んな村から、夏のオリンピアンが生まれた。スケートボード男子パークの永原悠路(太陽ホールディングス)。長野県白馬村で育った19歳だ。
1998年の長野オリンピック(五輪)で使われた白馬ジャンプ競技場から車で5分。体育館を改修したスケートパークが永原の練習拠点だ。
「ここがなかったら、何も始まっていない」
父伸一さんの影響で、3歳ごろから近くのスキー場でスノーボードやスキーを滑った。スケボーに乗ることもあったが、集中して練習できる環境がなかった。
パークができたのは、小学1年生の時。「(冬季競技と違い)365日、滑ろうと思えば、いつでも滑れるのがうれしかった」。同級生が雪上に力を入れる中、永原はスケボーに夢中になった。
地元の小学校は1学年に十数…
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