パリ五輪閉幕、日本の金メダル20個 誹謗中傷問題も改めて顕在化

野村周平
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 第33回オリンピック競技会パリ大会(パリ五輪)は11日、フランス競技場で閉会式が行われた。各国・地域の旗を持った選手やボランティアを皮切りに、選手たちが入り交じって入場した。日本選手団は陸上女子やり投げで初の金メダルを獲得した北口榛花と、今大会唯一の新競技ブレイキン男子で4位だったSHIGEKIXが旗手を務めた。

 17日間の日程で行われた大会では32競技329種目が実施され、約1万500人の選手が参加。チケット販売数は五輪史上最多の約950万枚に達した。盛況に終わった大会を受けて、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は「フランスの皆さんはオリンピックに恋をして、私たちはみなさんに恋をしました」などと話した。

 409選手が登録した日本選手団は金20、銀12、銅13と計45個のメダルを獲得。金メダル数は海外五輪では過去最多だった2004年アテネ大会の16個を上回り、メダル総数でも16年リオデジャネイロ大会の41個を超えた。

 「広く開かれた大会」のスローガンの下、多くの市民が参加し、祝祭感にあふれた一方で、SNSでの選手への誹謗(ひぼう)中傷の問題などが改めて顕在化した大会にもなった。

 パリ・パラリンピックは8月28日に開幕する。2年後にミラノ・コルティナダンペッツォ(イタリア)で冬季大会があり、次回の夏季五輪は28年に米ロサンゼルスで開催される。

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この記事を書いた人
野村周平
スポーツ部次長
専門・関心分野
スポーツ行政、スポーツビジネス、五輪などの国際イベント