デモ隊、なぜ一気に暴徒化 バングラ暫定政権発足へ 識者がみる今後

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聞き手・浪間新太
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 学生らの大規模な抗議デモが発生しているバングラデシュで5日、ハシナ首相が国外逃亡し、軍トップがハシナ氏の辞任を発表しました。デモが激化した背景や今後の展開について、立教大学の日下部尚徳准教授(バングラデシュ地域研究)に聞きました。

 バングラデシュのハシナ首相の突然の辞任と国外逃亡は、学生デモの規模が想像以上に大きくなり、抑えきれなくなった結果だ。今後は軍が実質的に管理する暫定政権が発足し、治安を安定させた上で、再び民政化のプロセスを進めていくことになるだろう。

 もともと、1971年の独立…

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この記事を書いた人
浪間新太
国際報道部
専門・関心分野
ロシア政治・外交、ウクライナ情勢、国際法
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    倉田徹
    (立教大学法学部教授)
    2024年8月6日8時41分 投稿
    【視点】

    五輪と株安のニュースに覆い隠される形で、日本ではこの件をテレビなどは大きく扱っていないと感じますが、大変な事態だと思います。日下部先生の解説は非常に参考になります。 そもそも今年1月の選挙の際、野党がボイコットに至るなど、ハシナ政権の問題が

    …続きを読む