万博中のIR工事、杭打ちを2カ月延期 大阪府市が提示、首相ら了承
箱谷真司 岡純太郎
2025年大阪・関西万博の会期中、会場隣で進むカジノを含む統合型リゾート(IR)の工事中断が求められていた問題で、大阪府市は10日、騒音などを抑える対策をまとめた。一部の工事を約2カ月後ろ倒しにするなどの内容。同日、岸田文雄首相ら関係閣僚が参加した万博に関する会合で示され、了承された。
万博は、来年4月から半年間、大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)で開かれる。会場の隣では、30年秋ごろの開業を目指すIR施設の本体工事が万博の期間と重なる来春ごろから始まる予定だ。
府市が示した対策では、基礎を固めるために杭を地面に打ち込む工事の開始時期を5~6月ごろから約2カ月延期。大型重機のエンジン音などが懸念された杭工事のピークを万博閉幕後にずらす。 万博の来場者が増えると見込まれるゴールデンウィークやお盆、会期終盤には工事をしない日も増やすという。
また、高さ2メートルの「万…
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