東京メトロ、来月23日上場へ 時価総額6400億円規模

中村建太
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 東京証券取引所は20日、東京メトロのプライム市場への上場申請を承認した。上場予定日は10月23日。同社株は国と東京都で100%保有しており、両者が保有株を半分ずつ売却する。想定される売り出し価格は1株1100円で、これに基づけば、上場時の時価総額は約6400億円規模に上る見込みだ。

 現在は東京メトロの発行済み株式の53・4%を国、残りの46・6%を都が保有している。売却後の持ち分は国が26・7%、都が23・3%となる。

 国と都は2021年、国土交通省の有識者委員会の答申を受け、同社株の売却準備を進めることで合意。その後、売却に向けた手続きを進めてきた。

 財務省は今年度予算の編成時、国の売却収入が1700億円程度になるとの見通しを示していた。復興財源確保法に基づき、国の売却分は東日本大震災の復興財源に充てられる。

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この記事を書いた人
中村建太
経済部|国土交通省担当
専門・関心分野
運輸政策・産業、ものづくり、地方格差