「文明の分岐点」迎えた世界、解決の鍵は 東大准教授・斎藤幸平さん

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編集委員・石井徹
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 気候変動や戦争、不安定化する経済など、世界はいくつもの危機が重なる「ポリクライシス(複合危機)」の中にあります。10月開催の国際シンポジウム「朝日地球会議2024」では、ドイツに滞在している東京大学准教授の斎藤幸平さんとともに、我々が進むべき道を考えます。

 斎藤さんは、いまの世界を「文明の分岐点だ」と指摘する。

 まず挙げるのが、「ダブルスタンダード(二重基準)」によって、民主主義や人権などの西洋的な思想が揺らいでいることだ。

 ドイツが、ロシアに対してはウクライナ侵攻を非難し、ウクライナを支援する一方、パレスチナ自治区ガザに無差別攻撃しているイスラエルを非難せずに支持するような動きのことだ。

朝日地球会議2024

斎藤幸平さんは10月27日、東京都内で開かれる朝日新聞社主催の「朝日地球会議2024」に登壇します。

 こうした姿勢が、欧州が重視…

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この記事を書いた人
石井徹
編集委員
専門・関心分野
環境、エネルギー