JR久留里線の一部区間、廃線加速か 「車中心へ」の報告書まとまる

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堤恭太
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 不採算が続いているJR久留里線の久留里(千葉県君津市)―上総亀山(同)間9.6㌔の「廃線」への手続きが進んでいる。JR東日本と県、君津市の3者が地域交通のあり方を協議する「沿線地域交通検討会議」が、10月28日に報告書(最終版)を公表し、「自動車交通への転換」を打ち出したからだ。今後、JR側が報告書を受けて方針をまとめ、市地域公共交通会議(法定協議会)でさらに議論される。

 報告書では「利用客は平日では最大15人程度、休日では最大20人程度。1両あたり100人以上の定員を有する鉄道では輸送力が過剰で、自動車中心の交通体系へ移行することで利便性が高まる」などと結論づけた。

 「最大15~20人」という、平日の朝夕や休日の日中をピークとした、まとまった需要に対応するためには、バスを中心とした定時定路線型の交通手段を選択。久留里線の運行本数(1日8.5往復)より多く運行させることが望ましいとした。

買い物や通院にはデマンド交通で

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    マライ・メントライン
    (よろず物書き業・翻訳家)
    2024年11月3日0時0分 投稿
    【視点】

    この記事を読んで気になるのは、久留里線について ・もっとも状態が良好だった時期の収支はどのようなものだったのか? ・過疎化した主因は何か? ・クルマ移行した際にカバーできない既存領域は何か? という点であり、これがないと、読者として、ほかの

    …続きを読む