「宇宙シャワー」の開発開始 元宇宙飛行士も「求められるのは必然」
シャワーヘッドなどを手がける「サイエンス」(大阪市)は31日、宇宙ステーションで使える「宇宙シャワー」の開発を本格化させると発表した。近い将来、宇宙旅行をする人が増えると見込み、2030年ごろまでの実現をめざす。
国際宇宙ステーション(ISS)には風呂やシャワーがなく、宇宙飛行士は運動などで汗をかいた後もドライシャンプーやウェットタオルを使っている。ISS内は使える水が限られ、水が漏れて機器が壊れる可能性もあるためだという。
同社は、微細な泡を含ませるシャワーヘッドの技術を使うことで、微少重力の環境でもシャワーとして機能し、節水もできる技術を開発する。昨年にはシャワー機器を高度約30キロの成層圏から落下させ、微小重力でも水が噴き出ることを確認した。今後、宇宙関連の「有人宇宙システム(JAMSS)」と共同で研究を進める。
サイエンスの青山恭明会長は会見で「せっかく宇宙旅行に行っても、体が臭くなったら楽しめないのではないか」「宇宙空間におけるQOL(生活の質)向上をめざして取り組んでいきたい」と話した。
元宇宙飛行士・山崎直子さんも期待
会見に同席した元宇宙飛行士…
- 【視点】
宇宙への輸送コストから「コップ1杯で30万円」と言われるほど水は貴重で、ISSでは水再生システムを使って、宇宙飛行士の尿や汗から飲料水を作っています。そのため、宇宙での暮らしを快適にするために、これまでもライオンの「すすぎが簡単なハミガキ」
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