都会から海や山の高校へ、広がる「留学」 地域衰退歯止めの願いも

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岡田将平 井潟克弘
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 都道府県境を越えて山間部や海辺の高校に進学し、自分の興味のあるテーマを学ぶ「地域みらい留学」の取り組みが広がっている。人口減少が進む地域では、地域衰退の歯止めへの期待もこめられる。

韓国語話せるようになりたい」

 「私は韓国について勉強したくて、みらい留学を決めました」。7月、佐賀県玄海町にある唐津青翔高校1年の住吉海珀(みはく)さん(15)=さいたま市出身=は教室からオンラインで全国の中学生向けに呼びかけた。

 住吉さんが身にまとうのは、韓国の民族衣装チマ・チョゴリ。同校は韓国文化を学べるコースがあり、釜山外国語大との交流など独自の学習内容を紹介した。「地域みらい留学」という取り組みで、唐津青翔高校が全国から生徒を募集していることを知り、進学先に選んだ。

 海辺に立つ学校からは、きれ…

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この記事を書いた人
岡田将平
佐賀総局
専門・関心分野
平和、戦争体験の記録・継承、地方