JR九州、地域社員600人超を社員に登用 業務限定なくし働きがい

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江口悟
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 JR九州は、働く地域と業務が限定されていた「地域社員」について、希望者全員を「社員」に登用した。人手不足が深刻化する中、業務内容などの限定をなくすことで、働きがいを高めて定着を促す狙いがある。

 10月1日付で、地域社員640人のうち、希望した619人が社員となった。このうち609人が女性で、職種は事務職や駅員、客室乗務員など、多岐にわたる。

1年更新の契約社員から段階的に

 地域社員の多くはもともと1年更新の有期雇用で、「パートナー社員」と呼ばれた非正規社員。採用も支社など地域単位で、本社が採用する社員とは区別されていた。

 だが実際は、契約更新を長年繰り返し、業務に精通した人が多い。このため2018年4月に無期雇用に転換し、就業エリアと業務内容を限定して正社員化。全員を「地域社員」とした。

 さらにJR九州は、人材戦略の一環で、希望者全員を本社採用の社員に登用することを決定。採用の違いによる区別をなくすことにした。社会的な人手不足の進行を背景に、働きがいを高めて定着を促す一方、仕事の幅を広げてもらい、業務効率を高める狙いもある。

 これまでも社員への登用制度…

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