緊迫する中東は「火薬庫」 国連事務総長、ネタニヤフ氏には書簡送付
ニューヨーク=遠田寛生
パレスチナ自治区ガザやレバノンでの戦闘激化を受け、国連のグテーレス事務総長は8日、中東情勢をいつ爆発してもおかしくない「火薬庫」と表現し、改めて即時停戦を呼びかけた。イスラエルのネタニヤフ首相には、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の存続を求めて書簡を送ったことも明らかにした。
前日7日でガザの戦闘開始から1年が経った。米ニューヨークの国連本部で、グテーレス氏は記者団に対して厳しい表情で語り、イスラエル軍への批判にも言及した。ガザ北部にあるジャバリヤ難民キャンプの家族が今月、戦闘開始から4度目の避難命令を受けているとし、「結論は明らかだ。この戦争のやり方は根本的に間違っている」と語った。
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