第7回「こいつらは怒らない」と思われてたまるか 津村記久子さんの一票

有料記事問われる民意2024

聞き手・田中聡子
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 「あなたの一票が社会を変えます」と言われても、「どうせ何も変わらない」と感じている人はいませんか?

 自分の選挙区の候補者の顔ぶれを見て、「入れたい人がいない」とため息をついている人はいませんか?

 小説家の津村記久子さんが、政治を信用していなくても、選びたい候補者がいなくても、それでも選挙に行く意味を話してくれました。

政治を信じていなくてもーー

 「どうせ何も変わらない」。投票に行かない有権者のそんな思いをよく聞きます。最近は裏金問題などで「政治不信」が広がり、諦念(ていねん)が大きくなっているかもしれません。

 私も政治を信用したことなんて一度もありません。でも必ず投票に行きます。

鼻をつまんで投票

 かつては一票に「世の中をも…

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    平尾剛
    (スポーツ教育学者・元ラグビー日本代表)
    2024年10月22日17時49分 投稿
    【視点】

    津村記久子さんのこの考え方が広がり、投票所に足を運ぶ人が増えて投票率が上がれば、おそらく社会は変わる。たとえ時間がかかっても、ゆるやかにそのかたちを変えてゆく。「私たち」一人一人の良心がそうさせると、私は信じている。    この記事は、1

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