和歌山の「王国」崩れたバランス 世襲VSくら替え、葛藤する支持者

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堀之内健史 高橋杏璃 松永和彦
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 和歌山県の紀伊地域は、これまで大物政治家が絶大な影響力を誇る「王国」だった。その「あるじ」であり、衆院選で13回の当選を重ね、歴代最長の5年にわたり自民党幹事長を務めた二階俊博氏(85)が引退した。新たな代表を選ぶ和歌山2区は、「世襲VS.くら替え」の構図に区割り変更も重なり、戦いを複雑にしている。

 参院からくら替えする世耕弘成氏(61)は、裏金問題で自民党から離党勧告処分を受けて4月に離党し、無所属で初の衆院選に挑む。一方、自民公認を得た俊博氏の三男・二階伸康氏(46)も、俊博氏の秘書を務めていた時期があり、裏金問題と完全に無関係とは言い難い。

和歌山2区候補者一覧

楠本 文郎 70 共 新 〈元〉和歌山県議

新古 祐子 52 立 新[比] 〈元〉和歌山市

二階 伸康 46 自 新[比] 〈元〉衆院議員秘書

高橋 秀彰 42 諸 新 農業

世耕 弘成 61 無 新 〈元〉経産相

 届け出順。敬称略。氏名の後は投開票日(27日)時点の年齢。[比]は比例区重複立候補

道路に医療…競い合う「地域貢献」

 保守が分裂し、双方とも負い目がある中で競い合うのは、地域貢献だ。

 和歌山市内から車で約2時間…

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この記事を書いた人
高橋杏璃
政治部|外務省担当
専門・関心分野
外交
松永和彦
和歌山総局
専門・関心分野
高校野球、吹奏楽、地方行政
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