米紙ワシントン・ポストは25日、大統領選で特定の候補の推薦を見送り、今後も推薦しないと発表した。アマゾン創業者で同紙オーナーのジェフ・ベゾス氏の判断によるという。報道機関としての中立性を重視した形だが、介入のあり方に批判も出ている。
ウィリアム・ルイス発行人が25日、ワシントン・ポストへの寄稿で推薦を見送ると明らかにした。同紙はその直後、関係者の話として、民主党のハリス副大統領を推薦する社説の準備が進んでいたが、ベゾス氏が発行を止めたと報じた。
ベゾス氏は2013年、個人としてワシントン・ポストを買収した。トランプ前大統領は在任中に何度もその報道姿勢を批判し、ベゾス氏が影響を与えていると主張。今回の推薦見送りを受け、同紙元編集主幹のマーティー・バロン氏はX(旧ツイッター)で「臆病であり、民主主義が犠牲となる」と痛烈に批判した。今後、トランプ氏がますますベゾス氏らに圧力をかける恐れもあるとした。
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