小2の時、父は逮捕された 「無敗の男」長男が初めて挑んだ国政の道

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宮廻潤子
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 27日夜、茨城県古河市にある無所属の中村勇太(はやと)氏(38)の選挙事務所では、茨城7区内の八つの自治体ごとに得票数が更新されていた。一騎打ちとなった自民前職で元文部科学相の永岡桂子氏(70)を上回る確定得票数が発表されるたび、会場の熱気は増していった。

 当選が確実となり、会場に姿を見せた中村氏は「経験不足で苦労知らずな人間が勝利をつかませていただいた。この結果に見合う人間に成長し、みなさんに恩返しする」と述べ、支援者に深く頭を下げた。

 国政への初挑戦は、「無敗の男」「選挙の神様」と呼ばれた父・中村喜四郎という大きな存在と初めて正面から向き合う機会でもあった。

「喜四郎」を襲名しないのか

 9月24日に喜四郎氏が政界引退を表明した2日後。茨城7区の地盤を継いで衆院選への立候補を表明した日から、厳しい「世襲」批判にさらされた。

 立候補会見では、記者から質問のほとんどが世襲や喜四郎氏に関するものだった。喜四郎氏が立憲に所属していたため、野田佳彦代表が掲げる世襲制限について意見を求められた。かつて喜四郎氏が父親の名前を継いだのと同じように「『喜四郎』を襲名しないのか」といった質問もあった。

 「世襲批判は覚悟していたけど、これほどとは……」。衆院選公示前の早朝、一人で辻立ちを終えたあと、そうこぼした。

 「世襲だ」と批判にさらされることが分かっていたのに、なぜ衆院議員をめざしたのか。

「大臣の息子」から「犯罪者の息子」へ

 勇太氏の記憶は小学校に入っ…

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    小松理虔
    (地域活動家)
    2024年10月29日10時11分 投稿
    【視点】

    この記事を読んで改めて、我々は(と自戒を込めて書きますが)世襲議員が好きなんだなと思いました。受け継がれる思いとか、二人三脚とか、越えられない壁とか、反発とかいろいろな切り口はあるし、当然批判もするんだと思いますが、結局、好きなんですよ。だ

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    田中宝紀
    (NPO法人青少年自立援助センター)
    2024年10月29日10時29分 投稿
    【視点】

    世襲の問題は様々あり、そこに異議を挟むつもりはありません。ただ、幼少期から間近で「政治家」の後姿を目の当たりにし、その方法論や哲学に触れて育ったことは、(すべての2世、3世に当てはまるわけではありませんが)、政治家以外の家庭で育った方と比べ

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