日本保守党が国政政党に 3議席獲得の背景に河村流「庶民目線」も

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寺沢知海 国方萌乃
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 「日本保守党」が衆院選で3議席を獲得した。選挙戦では、共同代表の河村たかし名古屋市長の最重要施策である減税など「庶民目線」の政策や経済対策を訴え、幅広い支持層を取り込んだ。作家で代表の百田尚樹氏の知名度とあわせ票を掘り起こし、「国政政党」の足がかりを築いた。票が積み上がった背景とは――。

 平日の昼にもかかわらず、一角が聴衆で埋まり、最前列では日の丸の旗が揺れた。衆院選投開票3日前の24日、京都市の四条烏丸交差点の街頭演説に百田氏が立った。

 「『日本人ファースト』という百田さんに共感する」。耳を傾けていた京都市の会社経営の女性(33)はそう語った。

 25歳で英国へ留学したときに「日本は何年前にできたの」と聞かれ、答えられなかったことから日本についての勉強を始め、百田氏の著作と出会ったという。

 この日、百田氏は京都、奈良の計4カ所を回った。日本が経済成長せず、その結果、国内の不動産が海外資本に買われる「経済侵略」が起きているとして「日本を貧しく弱くする政策をしてきた政治の失敗だ」と訴えた。

 「日本の国体、伝統文化を守る」を理念の一つとし、憲法9条で「戦力の不保持・交戦権の否認」を定めた2項の一部削除や入管難民法の改正と運用の厳正化などを掲げる日本保守党。

減税から始めよう 支持拡大へ訴え

 一方、この日配られたチラシ…

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    伊藤昌亮
    (成蹊大学文学部現代社会学科教授)
    2024年10月31日1時32分 投稿
    【視点】

    百田氏が持っている文化的な右派性、つまり保守主義やナショナリズムの側面と、河村氏が持っている経済的な右派性、つまりネオリベラル志向の改革保守の側面とが、二人がともに持っているキャラクター性、とりわけ反権威主義的な庶民感覚を通じて、なんとなく

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