世の中のあるあるに日々ツッコミ 銀シャリ・橋本直さん初エッセー集

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岩本修弥
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『細かいところが気になりすぎて』の著者 お笑いコンビ「銀シャリ」橋本直さん

 昭和の漫才師を彷彿(ほうふつ)とさせる青いジャケットは、実は7種類もある。2016年に若手漫才師の頂点を決める「M―1グランプリ」で優勝した、お笑いコンビ「銀シャリ」のツッコミ担当。日常でも突っ込まずにはいられない性分が功を奏し、初エッセー出版にこぎ着けた。「本を出すなんて夢のよう。でもこの性格、ほんましんどいですよ。芸人という仕事で浄化できてますわ」

 家で、電車内で、飲食店で――。日常で気になることがあれば、即座に脳内でツッコミを入れる。「人間観察とかね、そんなご機嫌なものじゃないんですよ。モヤモヤにね、お線香をあげてます」。先日は熱々と書かれたカップラーメンに目がいった。「お湯入れるん、こっちやから。店の豚汁とちゃうねんから」

 ほかにも、店先の「生ビール冷えてます」の貼り紙には「そりゃそうやろ。冷えてないときだけ書いとけよ」と一言。冷やし中華は始めたときだけでなく、終わるときも教えて欲しい。「付き合った時は教えてくれるけど、別れた時は言わへん友達みたいな感覚ですかね」。著書ではそんな日常の些細(ささい)なエピソードを、面白おかしくつづった。

 「マニアックなあるあるが好きで。誰も言語化してないものを見つけたいんですよ。『別にええやん』で片付けずに、日常のモヤモヤを誰かと共有したいんですよね」

 来年、コンビ結成20周年を…

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