第9回同盟軽視のトランプ氏、第2次大戦前の時代めざすのか 日本の針路は

有料記事トランプ再来 解説と展望

編集委員・奥寺淳
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 米大統領に返り咲くトランプ氏は、米国から遠い同盟国や地域の防衛を軽視する発言を繰り返してきた。7月には、中国の圧力に直面する台湾に対し、支援を続けてきた米国は「保険会社のようなものだ」と皮肉った。

 その思考の源流は、どこにあるのか。

 戦後の米国は「例外主義」の立場を取ってきた。圧倒的な力を持つ唯一の超大国として、世界で特別な責務を担っているという考え方だ。

【連載】トランプ再来 世界の視点

米大統領選で共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)が返り咲きました。「米国第一主義」を掲げるトランプ氏の再来は、米国に、日本に、世界に、どんな影響をもたらすのか。海外特派員や編集委員が展望します。

米国の後退で何が起きるか

 一方、トランプ氏は米国第一…

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この記事を書いた人
奥寺淳
編集委員|米中・国際関係担当
専門・関心分野
米中、日中、国際関係
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    倉田徹
    (立教大学法学部教授)
    2024年11月13日16時0分 投稿
    【視点】

    難しい時代が来ていると言うことを実感させられます。トランプ氏自体が予測困難な人物であるというだけでなく、アメリカそのものが世界の現実の変化を前に、 自身の役割を「例外主義」では捉えなくなってきているという大変革の時代が来ているのだとすれば、

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