「黒いダイヤ」手頃になるか クロマグロ漁獲枠拡大 期待と懸念
山田 暢史 座小田 英史
「黒いダイヤ」と呼ばれ、高値で取引されるクロマグロ(本マグロ)の漁獲枠の拡大が決まった。値下がりへの期待が膨らむが、専門家は適度な消費の大切さを指摘する。
東京・豊洲市場のマグロ専門の仲卸「やま幸(ゆき)」代表取締役の山口幸隆さんは「(枠が拡大されれば)入荷量を増やすことが出来る。価格に大きな影響があるかはわからないが、一般の消費者の口にも入りやすくなるのでは」と歓迎する。
数あるマグロの中でも最高級とされるのがクロマグロだ。東京都中央卸売市場のクロマグロの卸売価格の平均(2024年10月)は1キロ当たり3689円、輸入物も3407円と、他のマグロよりも約1千~2千円高い。