経済制裁3年、ロシア中央銀行も認めた「パンク効果」 英識者が語る

有料記事ウクライナ侵略の深層

聞き手・佐藤達弥
[PR]

 2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻から3年がたとうとしています。国際社会が科してきた対ロ制裁は効いているのでしょうか。英国の王立防衛安全保障研究所(RUSI)のトム・キーティング金融安全保障センター長は制裁を「徐々に空気が抜けていくパンク」にたとえ、即効性はなくても着実にロシアの技術力や経済力をそいでいると指摘します。

 ――ロシアの侵攻が始まった後、国際社会は国際的な決済網からロシアを締め出し、ハイテク製品の対ロ輸出禁止などを科しました。効果はあったと言えるでしょうか。

 侵攻が始まったころ、(欧米の)多くの政治指導者は制裁が何をもたらすか誤解していたと思います。彼らはすぐにロシア経済が崩壊し、プーチン大統領の考えが変わると期待していました。いずれも実現はしていませんが、制裁の影響はゆっくりと表れるものです。私たちは辛抱強く見守らなければなりません。

■中銀が認めた「装甲車両への…

この記事は有料記事です。残り1282文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
佐藤達弥
国際報道部
専門・関心分野
昭和史、ジェンダー、中東・ロシア
ウクライナ情勢 最新ニュース

ウクライナ情勢 最新ニュース

ロシアのウクライナ侵攻に関する最新のニュース、国際社会の動向、経済への影響などを、わかりやすくお伝えします。[もっと見る]