NASA長官に実業家の民間宇宙飛行士 今秋に宇宙遊泳の経験も

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ワシントン=合田禄
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 米国のトランプ次期大統領は4日、米航空宇宙局(NASA)長官に実業家のジャレッド・アイザックマン氏を指名するとソーシャルメディアで公表した。アイザックマン氏は米宇宙企業スペースXの宇宙船を貸し切りにして宇宙を飛行したことがある民間宇宙飛行士だ。

 アイザックマン氏は決済情報処理会社を創業した資産家。米軍のパイロットを養成する民間航空会社も共同設立している。

 2021年にはスペースXの宇宙船に乗り込み、自ら費用を負担して招待した民間人3人とともに民間のみによる世界初の地球周回旅行を実施した。

 今年9月には、再びスペースXの宇宙船で地球周回飛行を行い、初めての民間宇宙遊泳をした。いずれも打ち上げはNASAのケネディ宇宙センターからだったが、NASAのプログラムではなく、商業的な宇宙飛行だった。

 アイザックマン氏は4日、X…

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この記事を書いた人
合田禄
アメリカ総局|科学・米国政治担当
専門・関心分野
科学、医療、気候変動、宇宙開発
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    パトリック・ハーラン
    (お笑い芸人・タレント)
    2024年12月5日18時29分 投稿
    【視点】

    アイザックマンは民間人だが、宇宙関連の事業に取り掛かって、宇宙大好きな方だ。例えば、空気汚染や水汚染を規制する法案に反対しながら環境保護局長に指名されたゼルディン氏、医療科学に反する発信が多いながら保健省長官に指名されたケネディー氏などと、

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    藤井涼
    (UchuBiz編集長)
    2024年12月10日15時45分 投稿
    【視点】

    イーロン・マスク氏が「政府効率化省」のトップに起用されたことも記憶に新しいですが、トランプ新政権では米国の宇宙産業の勢いがさらに加速しそうですね。現在のNASA長官であるビル・ネルソン氏は82歳なので、41歳のアイザックマン氏が就任すれば相

    …続きを読む