「韓国のヒロシマ」からノーベル平和賞授賞式へ 知る機会、韓国でも

有料記事核といのちを考える

陜川=貝瀬秋彦
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 日本原水爆被害者団体協議会日本被団協)へのノーベル平和賞授賞式が10日、ノルウェー・オスロである。被爆者ひとり一人が進めてきたことが評価されての受賞だとして、代表団には韓国やブラジルに住む被爆者も加わる。韓国原爆被害者協会の鄭源述(チョンウォンスル)会長(81)は「韓国の原爆被害者全体の痛み」を胸に授賞式に臨む。

 鄭さんが住む韓国・慶尚南道陜川(ハプチョン)郡は、広島で原爆の被害を受けた人が多く暮らし、「韓国のヒロシマ」と呼ばれる。鄭さんも陜川出身の両親とともに幼い時に広島で被爆し、一家は戦後にこの地に戻った。

「使われればこの世の終わり」

 父親から当時の広島の惨状を…

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この記事を書いた人
貝瀬秋彦
ソウル支局長
専門・関心分野
朝鮮半島、東南アジア、核問題、人権問題
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