【こちら、メ~テレアナウンス部】尾形杏奈アナ 災害への備え、確認

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こちら、メ~テレアナウンス部 尾形杏奈アナウンサー

 「どうしてアナウンサーになろうと思ったの?」

 社会人になって一番聞かれる質問です。仲の良い先輩がアナウンサーになったとか、漠然とした憧れとか、たくさんある理由の中の一つは、出身地の福島県東日本大震災を経験した時に見たアナウンサーの声が頭に残っていたこと。防災に関わる仕事を、という思いがありました。防災の基本は、誰かを助けるためには、まず自分の命は自分で守ること。にもかかわらず、その準備すらできていなかったことが、私の2024年の反省です。

 元日に発生した能登半島地震。実際に現地の被害を見て、身をもって体験した東日本大震災から13年経った今、地震の恐ろしさを忘れかけてしまっていた自分に気が付きました。

 もし今、自分が居る場所が震度7の揺れに襲われたら、自分の命を守れますか。電気が止まったら、この寒さに耐えられますか。経験したことがないことを自分事として考えることは本当に難しいと思います。私自身、能登半島地震のあとに、携帯トイレはいくつあれば足りるかなど、具体的に考え直し、備え直しました。

 きたる年末年始。地元や実家に帰り、大切な人と会う予定がある人も多いのではないでしょうか。もしその時に、大きな災害が起こってしまったら? なんて考えたくはないですが……。「もしも」のとき、自分が大切にしたいと思っていることを守るための準備はできているのか、2024年の終わりに、一緒に確認してみませんか。

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 おがた・あんな 2023年入社。担当番組は「ドデスカ!」(月~金曜朝6時)。毎朝元気に、東海3県の天気情報を発信中! 防災士の資格も持つ。趣味は日本酒とカメラ。インスタグラムの写真は自信作が多数。

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