石破内閣で初、13.9兆円の補正予算が成立 緊急性に乏しい政策も

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藤原慎一 笠井哲也
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 今年度補正予算は17日、参院本会議で自民、公明、日本維新の会、国民民主の4党などの賛成多数で可決、成立した。衆院選で少数与党となった石破茂内閣のもとで初めての予算成立となる。一般会計の歳出は13.9兆円で、昨年度の13.2兆円を上回った。補正予算の本来の目的である「緊急性」に乏しい政策も目立つ。

 過半数に満たない与党は補正予算の成立に向け、野党に譲歩を重ねた。衆院の審議では、立憲民主党の要求の一部を取り込み、修正・可決した。国会提出後に政府の予算案が修正されるのは、1996年の第1次橋本龍太郎内閣以来、28年ぶりだった。

 成立した補正予算の一般会計の歳出は13.9兆円で、昨年度の13.2兆円を上回った。補正予算の本来の目的である「緊急性」に乏しい政策もあり、岸田文雄前政権からの「規模ありき」の編成となった。

 補正予算は財政法29条で「…

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この記事を書いた人
藤原慎一
政治部|野党担当サブキャップ
専門・関心分野
国内政治、安全保障、憲法、震災復興